【感謝とは?】感謝の意味を知ると日本の文化と宗教と価値観がわかる?
『感謝』って言葉をよく耳にします。「日々感謝しましょう」と言われます。いったい何を感謝しなくてはいけないのでしょうか?
万物に感謝
感謝って言葉はとても日本気質だと思います。何故なら、感謝は万物に対してであって、これは八百万の神の思想から来ているからです。
動物も虫も植物も大地も空気も星も万物にはすべて神様が宿っているので、感謝の対象となります。
よく、こんな事を言われます。
「物を大切にしない人は、人も大切にしない。
人を大切にしない人は、人に大切にされない。」
この言葉は、万物に対する感謝の意味を解り易く例えていると思います。
スポーツ選手の感謝
世界で活躍する日本人スポーツ選手に注目すると、とても面白いシーンが見られます。
それはお辞儀です。
武道では形式として取り入れられていますが、他のスポーツでもお辞儀のシーンは多々見られます。
例えば、サッカーの選手交代のシーンの場合、交替する選手も途中投入される選手も多くの日本人選手はコートに向かって一礼します。
外国人選手は全くお辞儀をしませんし、そんな日本人選手を奇妙に見ています。
マラソンで42.195km走り切り、ゴールテープを切った後も振り向いてコースに向かいお辞儀をします。
仏の世界
日本は古来より神道があるのにも関わらず、仏教が伝わっても対立せずに上手に融合されてきました。※仏教と神道の対立と言えば、蘇我氏×物部氏、明治の廃仏毀釈がありますが、これらは政治利用によるもの。
仏教には「他力本願」と言う言葉がありますが、この言葉は『他力が無くては生きていけません』という意味です。※自己責任の否定の言葉ではありません。
「天上天下唯我独尊」という、お釈迦様が生まれた時の言葉がありますが、これは「この世に自分だけが尊い存在」と言う意味です。
これは、お釈迦様一人に対して言っているのではなく、すべての人間やすべての生命に当てはめて言った言葉です。
1つの存在は何物にも代えがたい尊い存在って事で、その1つが欠けるだけでも世の中のバランスは崩れるという意味です。
こうして考えてみると、万物への感謝が込められていて、神道と仏教が融合していったのも分かる話です。
神様に『感謝』
感謝と言う言葉はとても尊い言葉だと思います。
先ほどのスポーツでは、コース・道具・スタッフ・時間・相手選手・周りの環境全てに感謝する意味でお辞儀をしています。
これらをひとくくりにすると、サッカーの神様、マラソンの神様って事になります。
神様って言うと、宗教っぽいと感じる人もいるでしょうが、日本人にとっての神様ってとっても身近な存在なんです。
だって、八百万の神様って事で、万物すべてが神様ですからね。
先日、世界民度ランキングで、また日本が1位になりました。民度にランキングを付けるのも意味不明ですが、まあ、世界で一番マナーが良いって事でしょう。
この理由は、万物に感謝する気持ちを心の底に持っているからだと思います。ただ、年々薄れていますけどね…。
年々薄れている理由もはっきりしているので、いずれご紹介したいと思います。
な~んて、先日サッカーの試合をテレビで見ていて妄想しました。
書道も同じことが言えて、いつも道具に感謝して大切に使っていると上達します♪
おわり
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