中字で楷・行・草書を綺麗に書く方法!毛筆書写検定1級 第一問攻略

2022-10-10

毛筆書写検定1級の学習では、第一問の五文字三体(楷書・行書・草書)に最も時間を割いていました。理由は『中字に慣れていない』『三体(楷書・行書・草書)全ての勉強になる』。ここでは、ズバリ中字で楷書行書草書を綺麗に書く方法をご紹介します。

第一問に使った筆は長栄堂さんの【コリンスキーイタチ・6号】です。半紙に15文字書くので、文字の大きさや太さを想定して筆選びをして下さい。

書く順番を決める

まず初めに書く順番を決めておきましょう。

「縦書きの文字は右の行から書くものだ」と思っていませんか?僕は普段から賞状を書くので気にしていませんでしたが、この固定概念を持っている人は多いようです。※賞状は左の行から書く

書く順番はどこからでも構いません。「縦書きの文字は右の行から書くものだ」という考えは取っ払いましょう。

楷書・行書・草書の書く順番|毛筆書写検定1級 第一問攻略
楷書・行書・草書の書く順番|毛筆書写検定1級 第一問攻略

さあ、どこから書きましょうか?これは個々の考え方になるので、しっかり固めておいてください。

僕の場合、最初は【行書】⇒【草書】⇒【楷書】の順番でした。センターをはっきり決めてしまいたかったからというのが理由です。

慣れてきたころに、【草書】⇒【行書】⇒【楷書】に変しました。理由は簡単で、右手で汚さないため、そして左に書いた文字を見ながら書けるためバランスをとる事ができるからです。

【楷書】から書くと、右手で汚しそうですし、右手で書いた文字を隠すことになるので、バランスも取りにくくなります。そのため、【楷書】から書くことだけはあり得ませんでした。

配置を決める

書く前に配置をしっかりと決めておきます。また字粒の大きさもイメージしておきましょう。普段の練習で字粒がそろうようにしておきます。

まずはセンターを決めます|毛筆書写検定1級 第一問攻略
まずはセンターを決めます|毛筆書写検定1級 第一問攻略

センターは絶対に決まっているので、まずは場所をしっかり確認します。

15文字の配置を決めます|毛筆書写検定1級 第一問攻略
15文字の配置を決めます|毛筆書写検定1級 第一問攻略

センターを基準に15文字の配置を意識します。これは頭の中で行うので大変なのですが、やるとやらないでは全く結果が変わってきます。

墨場必携で対策

すでに勉強されている方ならご存知でしょうが、あとはひたすら墨場必携で練習します。

練習する際は漠然と行うのではなく、ゆっくりじっくり1文字毎に集中して書く方が効率的です。これは普段から実感していることですが、スピード重視よりも丁寧さ重視の方が上達が早いです。

墨場必携五文字三体121枚を書き上げました
墨場必携五文字三体121枚を書き上げました

僕が書写検定の勉強をしているときに最も欲しかったのがお手本です。どのくらいの字粒で?どのくらいの太さで?どんな配置なのか?実際に見てみたかったのです。

そして、講習会で先生が書かれた作例を見て「思っていたよりもかなり小粒だ!」とショックを受けたことがありました。そこからはかなり修正を加えることになります。

そこで、これから試験を受ける人の為に墨場必携の作例集を作りました。墨場必携の中でも出題傾向が高いであろう厳選121句です。

原寸大のお手本として|毛筆書写検定1級 第一問攻略
毛筆書写検定1級 第一問攻略のテキスト

ダウンロード版なのでスマホ・タブレット・パソコンですぐに見ることができます。また、印刷する環境があれば原寸大でご利用いただけます。

これまではPDFでのダウンロード販売でしたが、操作が分からないというご意見を幾つかいただきましたので、2022年9月よりAmazonKindle版にリメイクいたしました。原寸ではないのですが、スマートフォンやタブレットで簡単に見ることができます。

毛筆書写検定1級対策 墨場必携五字三体作例集 厳選124句

こうして教材として提供することで、皆様の学習の一助になれば幸いです。

おわり

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