合格率20%!毛筆書写検定【準1級】勉強方法と攻略&テキスト

毛筆書写検定の最高位は1級です。1級の攻略はあちこちで見かけますし、このブログでも幾度となく書いてきました。でも、準1級の攻略についてはあまり見かけません。そこで今回は準1級の攻略について考えていきます。

毛筆書写検定は『文部科学省後援 毛筆書写技能検定』の事で、書道の『資格』と認められている唯一の検定です。分かりやすい例でいうと履歴書です。通常の書道資格は『特技』の欄に書きますが、書写検定なら『資格』の欄に書くことができます。英検や漢検みたいな感じ。

毛筆書写検定【準1級】について

準1級の難易度

最高位が1級で、その次が準1級です。1級の合格率は10%前後、準1級の合格率は20%前後、2級の合格率は40%前後。難易度の基準を合格率で図るなら、準1級は1級の半分の難易度ですが、2級の2倍難しい事になります。※合格率はここ数年の平均で目安

準1級の合格率は20%前後

目安となる受験対象者は、【高校生】【大学生】【一般】程度です。その中で、書道学科の大学生の合格率は高いので、【一般】の合格率は20%前後よりも低いと考えて良いでしょう。

準1級の試験時間

2時間10分(130分)

準1級の合否

・実技・・・515点/600点
・理論・・・305点/400点

必要な得点獲得率は『実技86%』『理論76%』となります。実技は誤字が1文字でもあったらその時点で不合格となるので注意が必要です。

試験内容

(実技)
第一問・・・漢字四文字三体(楷書・行書・草書)
第二問・・・行書の文章(50文字程度)
第三問・・・古典臨書(漢字)
第四問・・・古典臨書(かな)
第五問・・・ハガキの表書き(宛名・差出人)
第六問・・・掲示文

(理論)
第七問・・・A:草書の読み・B:かなの読み
第八問・・・A:旧字体の読み・B:書写体の読み
第九問・・・A:書道の歴史(〇×)・B:古典作品(選択)
第十問・・・常用漢字の訂正

準1級の攻略

ここから本題に入ります。以下は僕個人の考え方が入るので1つの例として捉え、ご自身のやり方にアレンジして確立してください。

試験時間の攻略

まずは時間配分から考えます。

試験時間は2時間10分(130分)しか無いので、のんびりしていると間に合いません。とにかく時間を効率的に使うことを考えます。

・理論と実技はどちらから始めるのか?
・実技を進める順番は?

僕が実際に受けたときに実践した方法は以下のようになります。

1、理論問題(えんぴつで回答)
2、実技問題を各1枚ずつ書く
  二⇒四⇒五⇒六⇒一⇒三
3、理論問題(ボールペンで清書)
4、余った時間で実技の2枚目を書く

複雑な進め方なので強くはおススメしませんが、より確実な方法を実践しました。

『1、理論問題(えんぴつで回答)』について、理論問題はボールペンや万年筆で回答する必要があります。書き直ししたくないので、まずは下書きのつもりでえんぴつで余白に書きます。試験が始まって緊張もしているのでちょうどいいです。

『2、実技問題を各1枚ずつ書く』については、まずはクオリティの前に提出できる状態にしておきたいからです。未完成作品の段階で1発アウトなので、まずは全て揃えてしまいます。

『二⇒四⇒五⇒六⇒一⇒三』の順番は、筆の大きさ順です。細字と大字で墨汁を変えていたので(実際は継ぎ足し)この順番が理にかなっていました。

実技をやった後、見直しながら『3、理論問題(ボールペンで清書)』を行います。時間をあけることで冷静に見直すことができます。

これで、実技も理論も提出できる状態になったので、『4、余った時間で実技の2枚目を書く』作業に取り掛かります。1回目に書いたものの出来が良かったら2枚目の必要はありません。書き直したい物を書いていきます。

以上なら、より確実・より冷静・より時間的余裕をもって進めることができる!

・・・と思います。

実技問題の攻略

実技問題は1級のような創作こそありませんが、半紙サイズから細字まで、様々な大きさの文字が書けなくてはいけません。特に第五問ハガキの表書きにおいて、差出人はかなり小さな文字になるので、しっかり対策したいことろです。

古典臨書は有名な作品からしか出題されないので、過去問集を見て、有名な古典の特徴はしっかりと捉えてから練習すると効率的です。

第一問の三体は、やはり草書に不安を持っている方も多いかと思います。1級よりは難易度が下がるので、基本的な草書をしっかりと覚えて対応してください。あと、中字の楷書が苦手な人も多いみたいです。しっかり対策したいところです。

理論問題の攻略

準1級の理論問題は、2級よりも大幅に難易度が上がります。

・草書の読み
・かなの読み
・旧字体・書写体の書き
・書道史
・古典と作者

以上の知識が必要になります。ただ、難易度が上がったとは言っても76%の正解率で良いので、100点を目指すよりも楽しく学ぶことを意識します。

草書は『書譜』『真草千字文』『十七帖』、かなは『高野切れⅠ種』『高野切れⅢ種』等でひたすら読む練習をすれば徐々に読めるようになってきます。※本当は臨書したいけど時間的に難しいですからね。

旧字体・書写体の書きは、過去問集に一覧表が載っているので、これもひたすらに覚えます。そのうち草書と連動して覚えられるようになってくるでしょう。

書道史と古典と作者の名前は『字と書の歴史』で学習します。
【参照】毛筆・硬筆書写検定に必要な書籍

学習慣れしている人は覚えるのが早いですが、そうでない方は時間がかかるかもしれません。でも、毎日1分でもいいから学習すると、脳が学習脳に変化してくるので、どんどん効率が良くなってきます。あまり難しく考えずにとにかく楽しみましょう。

試験に挑戦する意味

僕自身が実感したことですが、書写検定に挑戦したことで筆力が一気に上がりました。もちろん、書道の歴史や道具についての知識も深まりました。

これは今後の人生にとって大きな財産となることでしょう。

1度の挑戦で合格できれば、それはすごいことですが、不合格になり2度・3度と挑戦することも大きな意味を持ってきます。そして、やっとの思いで合格できた喜びは自分に大きな自信を与えてくれます。

是非、楽しみながら取り組んでみてください。そして、最高位1級合格への布石になるように頑張ってください♪

こんな教材が欲しかった!を形にしてみました。(2019-5)

毛筆書写技能検定準1級試験/第一問(楷・行・草)対策
四字熟語 三体作例集

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書写検定対策オリジナル教材


平成29年に硬筆書写検定1級、平成30年に毛筆書写検定1級にそれぞれ合格できました。試験対策しているときに思ったのが『こんな教材があったらいいのに…』です。そこで、自分の経験を踏まえオリジナル教材を作っています。是非ご活用ください。

書写技能検定テキスト&攻略法

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2件のコメント

  • たみちゃん

    こんな教材を待っていました!作ってくださって有難うございます。早速準一級と一級の教材を購入いたしました。試験に向けて活用したいと思います。

    • 清水克信

      >たみちゃんさん

      ありがとうございます。書写検定の教材は少ないので作ってみました。お役に立てたらうれしいです。

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