篆刻に挑戦!初心者&趣味向け落款印の彫り方

2020-08-26

久々に篆刻に挑戦してみました。やり方は初心者の趣味に最適な方法なので、ご紹介していきます。あくまでお気楽にご覧ください。

篆刻は覚悟がいる

篆刻は決してハードルが高いということもなく、誰にでも挑戦することができます。一応、ジャンルは書道になりますしね。

ただし、篆刻は覚悟が必要です。石を彫るのでどうしても周辺が汚れます。作業場や土間でもあればいいのですが、ご家庭で作業する場合は汚れ対策が必須になるのです。

そのために、僕も『彫りたい!』と思ってもなかなか覚悟ができなかったので、久々になってしまいました。

いつものことですが、僕の先生はユーチューブ動画と書籍です。その中で紹介されているやり方の中でも最も簡単な方法をご紹介していきます。

篆刻初心者に必要な道具

・印材(石)
・篆刻刀
・篆刻バイス
・印泥
・紙やすり(耐水ペーパー)

・トレーシングペーパー
・鉛筆
・歯ブラシ
・セロテープ
・油性のマーカー

僕が使っている道具は初心者用のおもちゃのようなセットです。初心者の場合はそれで充分、いくつか彫るうちに必要なものがわかってきます。

初心者向け篆刻のやり方

ユーチューブ動画を見ていると、初心者向けと言っても様々あります。そんな中で最も工程が少ない方法で実践しています。

それでは、実際に作業に入ります。

※トレーシングペーパーに鉛筆で印稿を書きます。
※トレーシングペーパーに鉛筆で印稿を書きます。

トレーシングペーパーに鉛筆で印稿を書きます。

印を押したときに文字が白くなるのが白文と言い、文字の部分を彫ります。逆に文字が赤くなるのが朱文で文字以外を彫ります。

今はインターネットで検索するとたくさんの印の画像が表示されます。自分のイメージを固めるためにもとても参考になるのでおススメです。

※篆刻作業の汚れ防止策
※篆刻作業の汚れ防止策

篆刻作業の汚れ防止策で、ボール紙で回りを囲みました。

印材(石)の彫る面が平らになるように紙やすりで削ります。あまり力を入れずにクルクル円を描くようにすると均等に平らになります。

※彫る面に印稿を乗せて転写
※彫る面に印稿を乗せて転写

彫る面に印泥を軽く付けて(つけすぎ注意)上に印稿を被せセロテープで固定します。この時に四隅にハサミで切れ込みを入れておくとやり易くなります。

そして、上から鉛筆のお尻など、あまり硬すぎないものでまんべんなくこすります。

※印稿が転写された石
※印稿が転写された石

まんべんなくこすったのちにトレーシングペーパーを剥がすと、転写されているはずです。僕の場合は作業をしていると色が落ちてきてしまうので、黒い部分を油性のマーカーでなぞりました。

篆刻紹介の動画や書籍を見ているとイロイロな転写の方法が紹介されていますが、この方法が最も簡単で確実だと思います。

※篆刻バイスに挟んでひたすら彫ります
※篆刻バイスに挟んでひたすら彫ります

彫り方は・・・僕も素人なのでわかりません。ただ、『失敗を恐れずに大胆に深く掘る』のが絶対条件のようです。これがなかなかできない(/ω\)

※印を試しに押して補刀
※印を試しに押して補刀

一通り彫れたら試しに押してみて、修正していきます。

きれいすぎてもダメですし、雑すぎてもダメ。失敗も味、多少の歪みも個性。完成度に関してはさっぱりわかりません。

ただ、自分で作ってみると、『のっぺりしているな』『印稿でこうすればよかった』などと何となく反省点が見えてきます。

※作った印を賞状に押してみる
※作った印を賞状に押してみる

ん~賞状に文字数が少なくて余白の多い印は合いませんね。賞状には『○○○○社長の印』のように文字数が多くぎっちりした印が似合いそうです。

こんなことに気が付くのも自分で篆刻に挑戦したからでしょう。やっぱり何事もまずは経験ですね。

いや~完成度はともかく、篆刻は楽しい!本格的な道具も欲しくなりました。

近いうちにまた彫ろう!

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