不祝儀袋に丸文字!汚文字でもOKだけど丸文字は避けた方が良い理由

2020-07-28

僕が中学生の頃、80年代後半は女の子の間で『丸文字』が流行っていました。丸文字自体はかわいいし、デザインとしても使い勝手いいのですが、もし丸文字しか書けないのなら、人間関係をも壊しかねない大きな弱点になります。

不祝儀袋の表書き

お葬式をはじめ法事の際には、不祝儀袋を使います。不祝儀袋は仏教、神道、キリスト教、その他で袋の色や表書きも異なります。

また、表書きを書く際には濃い墨を使うのか、薄い墨を使うのかの問題もあります。このブログでも何回か紹介してきたので、良かったら過去記事もご覧ください。

今回は、宗教や宗派のマナーではなく、書かれている文字についてご紹介します。

実際にあった不祝儀袋

少し前の話ですが、近所のお葬式で受付のお手伝いをしていました。※我が家は田舎なので隣組や地区でお手伝いをします。

受付なので参列者の不祝儀袋を預かるのですが、気になった不祝儀袋が1封ありました。それは表書き【御霊前】【贈者の名前】が丸文字で書かれたものです。

「おおっ、なつかしい」

昭和49年生まれの僕が中学生の時、『丸文字』が流行りました。当時、大多数の女の子が光ゲンジと丸文字に夢中だったのを記憶しています。

僕としては不祝儀袋が「あ、丸文字だ」くらいにしか思いませんでしたが、後になって少し騒がしくなりました。

バカにしてる?

葬儀が一段落し集めた不祝儀袋を集計した後、現金と集計帳と不祝儀袋を喪主に渡しました。荼毘に付す間、喪主や親族で不祝儀袋を確認していたら、こんな言葉が出てきました。

「何これ、バカにしてるの?」

その言葉は、あの『丸文字の不祝儀袋』を眺めながらの言葉でした。

親せきなのか、友人なのか、故人や喪主との関係は知りませんが、明らかにいい印象ではないようです。たかが丸文字で、人間関係をも壊す事態になる恐怖をその場で見ることになりました。

冠婚葬祭で丸文字は・・・

どんなに字が下手でも「何これ、バカにしてるの?」という言葉は出ないと思います。やはり原因は丸文字なのです。

言葉で言い換えると、「ご愁傷様です」と「ごしゅうしょうさまでちゅ、ばぶー」の違いみたいなものです。本人がそのつもりはなくても、受け取る側はどんな印象を抱くかはわからないのです。

やはり冠婚葬祭で丸文字は避けるべきでしょう。というか、絶対に避けた方が良いです。これは冠婚葬祭だけではなく、会社でも同じだと思います。

これは、丸文字自体を否定するのではありません。丸文字は柔らかい印象やカジュアルな印象を持たせてくれるデザインツールになります。

ただ、使い方ですよね。場所と状況で普通の文字と丸文字を使い分けるべきだと思います。

もし、丸文字しか書けないのなら、少し考えてみてください。さらに、僕と同年代以上で丸文字しか書けないなら、印象はもっとよくありません。

取り返しがつかなくなる前に普通の文字も学んでみてください。

おわり

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