暑い夏!毛筆書写・東京夏期大講習会3日間に参加!
6月19日に受験した『毛筆・硬筆書写検定準1級』は、硬筆は合格したものの、毛筆は「不合格ただし理論のみ合格」という残念な結果に終わりました。不合格の理由を自分なりに分析すると、仮名と草書が弱いのが原因だと考えています。
独学で勉強する場合、第3者の指摘が無いので、自分で気が付かないと方向性を見誤る事があります。今、その状態にハマっていると感じています。今回、ちょうど『東京夏期大講習会』が開催されたので、願っても無いチャンスだと思って受講しました。
第1日目
クラスは毛筆書写準1級が対象の『上級コースD』でした。参加者は皆さん女性で、メンズは僕一人。「浮いてるなぁ~。」と思いつつも淡々と授業を受けました。受講生は皆さん意識が高いので、良い緊張感の中での良い講座となっています。
1コマ目はいきなり『仮名』だったのですが、初めて仮名の添削を受けて、一気に上達できたような気がします。というか、確実に字が変わりました。書いていてこんなに楽しい『仮名』は初めてだ!
第2日目
毛筆書写・東京夏期大講習会の2日目の目玉は何と言っても『条幅作品』です。正直、条幅作品などをまともに書いた事すらなかったので、不安だらけでした。
これまで書家が書いた『条幅作品』を見ると、「こんなスゲー作品を今の俺が書ける訳がない」と思い込んでいましたが、それは単なる思い込みでした。授業が終わるころには楽しくて楽しくて仕方が無い状態になっていました。
劇的に進化できたのは、講師の先生の「君の行書は生真面目だねぇ」の一言と、実際に目の前で作品を書いていただいた事です。自分の中の殻が破れ、ブレイクスルーした瞬間です。
いきなり凄い作品が書けるようになった訳ではありませんが、どうすれば凄い作品になるのか?の方向性に気が付きました。
第3日目
あっという間の最終日。最終日は準1級の合格対策の授業でした。自分の足りない部分がハッキリして、何の技術を上げていけばいいのかがハッキリしました。やっぱり草書の鍛錬だね。
草書の鍛錬は『真草千字文』をメインに勉強して、その次に『書譜』『十七帖』を学ぶと良い事を教えて頂きました。このように、「あれを勉強すると良いよ」のアドバイスは本当に助かります。独学じゃ気が付かない事もありますからね。
作品たち
今回、3日間と言う時間を投資して、毛筆書写・東京夏期大講習会に参加しました。自分にとっては、3日間の時間的投資以上の価値があったと実感しています。この価値を更に高めることができるかどうかは、今後の自分の勉強に掛かっていると思います。
人間は生きているうちに幾つかのターニングポイントがありますが、今回の毛筆書写・東京夏期大講習会が、自分の書道人生にとってのターニングポイントになったのは確実です。
普段は筆耕のお仕事をしているので『細字の楷書』は得意です。ところが、それ以外の書道となると全然でした。そこで「このままじゃマズイ」と思い、今年の1月から書写検定を受験するようにしました。
そして、仮名や草書に出会って勉強するようになったのですが、それはあくまで書写検定用のお勉強です。楽しいのですが、夢中になるほどではなかったのです。
そして今回、毛筆書写・東京夏期大講習会を受講して、『書道全般に夢中』に変化しています。まあつまり、元々オタク体質の自分が、書道のオタクになってきたという事ですね♪
来年は『1級合格』した状態で『指導者コース』を受講したいと思います。
おわり
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