記章・胸章・ペナントリボンなどを書く方法~布に墨で書いてもにじまない!?

筆耕コムでは『記章・胸章・リボン』などのご依頼も承っています。これらは布地でできているため、墨で書くとにじんでしまいます。ここでは布地に墨で書いてもにじまない方法をご紹介します。

 

胸章リボン祝米寿白寿

 

布地に墨はにじむ

 

『記章・胸章・リボン』に限った事ではありませんが、天然素材でも化学繊維でも布地は墨で書くとにじみます。繊維の質によって滲み方は差がありますが、滲むことを大前提に考えた方がいいでしょう。

 

しかし『記章・胸章・リボン』は墨と筆で書く必要があります。滲んでしまったら書くことはできません。どのようにして書けばいいのでしょうか?

 

 

布を滲ませない方法

 

チョークを塗る

 

昔は、チョークを塗る方法がありました。木札等に使われた手法で、布地にもこの方法で書くことがありました。

 

この方法は効果はありますが、当然筆がチョークの粉で汚れます。墨に粉が混じり色合いも変わってしまいます。

 

そして何と言っても布地そのものを汚してしまいます。当然『記章・胸章・リボン』には不向きです。

 

最近ではチョークを塗る方法は見かけなくなりましたね。

 

ポスターカラーを使う

 

ポスターカラーで書く方法は今でも使われています。ポスターカラーのような顔料インクであれば布地は滲みません。

 

ただ、書き心地が通常の墨と全く異なるので、墨汁や水で調節したりします。色合いも調節できるので、布の質によって変えることが可能です。

 

ポスターカラーは100円(税込)均一のお店にも置いてあるくらい安価なので、一般的にはおすすめできる方法と言えます。

 

専用墨汁の使用

 

これは筆耕コムで実際に使っている方法なのですが、布地やリボン専用の墨汁を使う方法です。

 

書き味は一般的な墨汁よりもドロッとしていますが、ポスターカラーに比べると格段に書きやすいです。また、ポスターカラーの黒はどうしても真っ黒すぎるので調節が必要ですが、専用墨汁は普通の墨汁の色に近いです。

 

書き味も色合いも専用墨汁であればそのまま使えるのでとても楽なのです。

 

布ににじまない墨汁

 

筆が持っていかれる感覚

 

『記章・胸章・リボン』のような布地は、繊維の細かいものもあれば、粗いものもあります。

 

小筆で書くと、穂先が繊維の隙間に挟まりコントロールが難しいと感じるでしょう。まさに『筆が持っていかれる感覚』

 

胸章・一般財団法人・総務部長

 

筆が持っていかれる感覚をわかった上で書けば対処できますが、慣れていないうちは面食らうかもしれません。

 

リボン・小学生大会優勝

 

もし、『記章・胸章・リボン』などに書く機会があれば、ポスターカラーか専用墨汁を用意し、予備の布等で試し書きしてから書くと良いでしょう。