賞状筆耕を学んでいる方の為に細筆の持ち方について考えてみます。先日「どのような筆の持ち方をしていますか?」と聞かれました。強く意識した事は無く、今の持ち方は自然に行き着いた持ち方です。
![細筆の持ち方です。単鉤法(たんこうほう)で親指は軽く外しています。](https://xn--9wzm2h.com/blog02/wp-content/uploads/2016/08/DSC_0607-600x338.jpg)
細筆の持ち方です。単鉤法(たんこうほう)で親指は軽く外しています。
筆の持ち方で気を付ける事は、穂先が利くように筆を立たせる事と、力を抜いて軽く持つ事です。持ち方に決まりは無いので、自分が持ちやすい持ち方で大丈夫です。
細筆におすすめの持ち方は、単鉤法(たんこうほう)です。単鉤法は人差し指、中指、親指を支点とした持ち方で、鉛筆と同じ持ち方だと思ってください。
対して双鉤法(そうこうほう)があります。小学生の習字などは、双鉤法で教えていると思います。双鉤法は大きな文字に適しています。僕は、大きな筆も単鉤法ですけどね。
![細筆に向いている単鉤法(たんこうほう)](https://xn--9wzm2h.com/blog02/wp-content/uploads/2016/08/DSC_0611-600x338.jpg)
細筆に向いている単鉤法(たんこうほう)
![細筆には不向きな双鉤法(そうこうほう)](https://xn--9wzm2h.com/blog02/wp-content/uploads/2016/08/DSC_0612-600x338.jpg)
細筆には不向きな双鉤法(そうこうほう)
あとは親指の位置を自分なりに調節すると良いと思います。親指を寝かせると筆も寝ます。親指を立たせると筆も立ちます。色々試して自分にとってちょうどいい塩梅を見つけます。
![親指を寝かせた細筆の持ち方](https://xn--9wzm2h.com/blog02/wp-content/uploads/2016/08/DSC_0608-600x338.jpg)
親指を寝かせた細筆の持ち方
![親指を立たせた細筆の持ち方](https://xn--9wzm2h.com/blog02/wp-content/uploads/2016/08/DSC_0609-600x338.jpg)
親指を立たせた細筆の持ち方
とまあ、細筆の持ち方を考えてみましたが、上記したように、自分が持ちやすい持ち方で大丈夫です。ポイントは、力が抜けていて、自在に動かす事ができるかどうかです。
どうしても初心者のうちは力が入ってしまうので、とにかく力を抜くためにはどうするかを考えて試してみてください。
おわり
コメント
横浜で書道教室の先生をしている者です。
生徒が小学校では持ち方「双鉤法」を言われたと報告してきたのですが
わたしもあなたと同じく「単鉤法」派で大きい筆も半紙くらいだったら可なのでは
と思っていますが
学校で生徒が友達と違うと言われたら困るので
大きい漢字は双鉤法でね!と仕方なく教えます。
「単鉤法」派をみつけて、うれしくなりました!!
繊細な動きの連綿や行書は双鉤法では書きにくいですね。