筆耕コム運営者で筆耕士の清水克信の書道歴の続きです。

 

硬筆・毛筆書写検定挑戦と1級取得~清水克信の書道歴②

 

筆耕士として筆耕コムの運営をしていましたが、書道への欲求が高まり、まずは『文科省 硬筆・毛筆書写検定』最高位1級の取得を目指しました。

 

書写検定の挑戦と1級取得

 

  • 2017年 文科省硬筆書写検定最高位1級取得
  • 2018年 文科省毛筆書写検定最高位1級取得

 

書写検定とは?

 

『文科省 硬筆・毛筆書写検定』の正式名称は『文部科学省後援 硬筆書写技能検定』『文部科学省後援 毛筆書写技能検定』と言います。

 

試験は年3回。最高位は1級。各県の試験会場で理論問題と技能問題が出題されます。つまり、一般的な試験と同じです。

 

等級は6級~1級。6級は小学生低学年程度、最高位1級は大学生以上程度、書道の高度な知識と技能が必要になります。

 

書道の等級というと、「私は書道5段です」「僕は書道師範の資格を持っています」など珍しくありません。でも、これらはあくまで数ある民間団体の等級です。

 

そんな僕も『賞状技法士』の等級を持っていますが、これは民間団体の資格なのです。

 

硬筆・毛筆書写検定挑戦と1級取得~清水克信の書道歴②

 

対して、書写技能検定(略して書写検定)は書道唯一の公的資格になります。例えば履歴書に書道の等級を書く場合、民間の等級は【特技】に記入しますが、書写検定は【資格】に記入することができます。

 

書写検定1級を持つという事

 

書写検定1級を持つという事は、書道の知識と技術が高いレベルで持ち合わせていることの証明になります。そしてそれは民間書道団体よりも普遍的です。

 

また、指導者証を頂くことができるので、書道教室などを開くことも可能になります。※指導者証が無いと開けないわけではありません。

 

すでに書道教室の先生や書道家として活躍している先生方は、持っている人も多いのですが、実は持っていない人も少なくありません。

 

法的な拘束力はないので全く問題ないのですが、『書写検定1級』を持っている先生であれば信頼度は高くなります。

 

僕の場合、筆耕士からさらに書道の広い世界に飛び出すきっかけとして『書写検定1級』の取得を目指すことにしました。

 

書写検定1級合格まで

 

書写検定は自分の好きな等級から受験が可能なので、硬筆・毛筆共に2級から受けることにしました。※自信がある人ならいきなり1級の受験も可能です。

 

  • 2級⇒準1級⇒1級

 

順番に受けていったのですが、簡単な道ではありませんでした。1級にたどり着くまでに、硬筆は2年毛筆は3年かかりました。

 

年に3回受験ができるので、何度不合格になったか想像は簡単です。でも、その試練を乗り越えた充実感はとても大きなものになりました。

 

楷書・行書・草書・隷書・かな・・・
筆順・部首・書道史・旧字体・書写体・歴史的仮名遣い・・・

 

実用書道に近い技術は問題ないのですが、やはり芸術書道に近い技術は簡単ではありませんでした。しかし、何度も落ちたが故にしっかりと習得できたと自負しています。

 

硬筆書写検定1級合格者指導者証 毛筆硬筆書写検定1級合格者指導者証

 

特訓は筆耕にも影響

 

数年間の書写検定用の練習は筆耕の技術にもいい影響を与えています。賞状を書く技術は特殊なのですが、それでも文字の一つ一つの安定感が増しました。

 

文章の全体のバランス感覚も増し、バランスを更に細かく微調整できるようになりました。

 

以前は小筆だけが得意だったのですが、様々な文字のサイズ様々な大きさの筆のクオリティがだいぶ揃ってきました。

 

活動範囲の拡大

 

大きな目標だった書写検定1級取得を達成できたことで、新たな欲望が湧いてきています。それが指導者です。

 

普通の書道の指導者もいいのですが、より専門的な指導を考えています。それは筆耕の仕事であったり、書写検定の合格法であったり、素人向け玄人向け、様々です。

 

硬筆・毛筆書写検定挑戦と1級取得~清水克信の書道歴②

 

賞状技法士から書道へ

 

賞状技法士から入った書道の世界ですが、どんどん深みに入り込んでいます。これからもさらに勉強を重ねて、未知の世界に入り込んでいくのだと思います。

 

清水克信の書道歴として紹介してきましたが、2年後3年後になるともっともっと書くべき項目が増えていくことになるでしょう。

 

筆耕の活動は?美文字講師の活動は?書道家として何をやる?

 

将来の自分がとても楽しみです。

 

一度きりの人生です。
自分の好きなことを全うしていきたいですね♪

 

おわり