初心者にはまだ早い?賞状通信講座の練習にライトテーブルは必要か

2020-08-19

最近、インスタグラムの方にライトテーブルについての質問がありました。今までもライトテーブルに関しては時々質問を頂いてきたので、今回いろいろとまとめてご紹介します。

ライトテーブルに関しての質問は大きく分けると2種類あります。

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①初心者にライトテーブルは必要か?
②どのようなメーカーのどんなサイズがおすすめか?

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言い回しは異なりますが、ライトテーブルに対してはこの2種類です。それでは、それぞれにお答えします。

①初心者にライトテーブルは必要か?

例えば『先月から賞状技法士通信講座を始めました。始めたばかりでもライトテーブルは必要でしょうか?』といった質問です。

賞状技法士だけでなく、賞状書士やその他の賞状講座を受講する方からも同様の質問を頂きます。また、ここで言う『初心者』とは『書道の初心者』ではなく、『賞状の初心者』の事です。

質問の答え

答えを言うと『ライトテーブルは絶対に必要ではありませんが、あれば練習効率は良くなります』となります。

ちょっと曖昧な言い方ですが、ライトテーブルが無くても賞状の練習はできるので、絶対に必要だとは言い切れないのです。

ただ、僕が同じ立場だったら絶対に使っています。

ライトテーブルが便利なワケ

ライトテーブルは賞状をトレースする為に使います。賞状をきれいに書くためにはレイアウトが必要です。レイアウトを作ったらその上に賞状を乗せ、レイアウトをトレースして清書していきます。

この時のトレースがしやすいようにライトテーブルが便利なのです。というか、ライトテーブルが無いとトレースができません。

プロの筆耕士であったら100%必要です。ただ、賞状の通信講座ではレイアウト練習の意味も兼ねているので、最初から清書用紙にレイアウトして、その上から毛筆で清書し、レイアウト線を消さずに添削を受けます。

1つの課題を提出する際に、何度か練習をすると思うのですが、3回練習して課題提出する場合は以下のようになります。

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レイアウト

直接毛筆で練習

レイアウト

直接毛筆で練習

レイアウト

直接毛筆で練習

レイアウト

直接毛筆で清書

課題提出

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このようにレイアウトを繰り返しても問題ありません。この練習方法で良ければライトテーブルに頼らずにこのまま続けてください。

ただ、レイアウトと毛筆の練習割合は【レイアウト:毛筆=1:9】くらいになります。毛筆でたくさん練習したいのに、いちいちレイアウトしていたら大変です。

ライトテーブルを活用して3回練習して課題提出する場合は以下のようになります。

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賞状用紙に1度レイアウト

別の用紙に毛筆で練習

別の用紙に毛筆で練習

別の用紙に毛筆で練習

レイアウトした賞状に清書

課題提出

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このようにいちいちレイアウトしなくていいので、練習時間がかなり短縮できます。これは初心者も上級者も共通して言えることなので、効率よく練習したいのならライトテーブルはかなりおすすめできます。

ライトテーブルで賞状をたくさん練習するぞ
何度もレイアウトするのは大変!ライトテーブルなら一度のレイアウトで何度でも練習できます。

②どのようなメーカーのどんなサイズがおすすめか?

ライトテーブルのメーカーとサイズについて、僕が実際にどんな商品を使っているかの質問も多くいただきます。

メーカーに関しては、正直わかりません。

日本製と外国製があるので拘ってもいいでしょう。明るさが1段階、3段階、5段階・・・と、いろいろあるので選ぶ基準にしてもいいでしょう。もちろん、お値段を比較して選んでも良いと思います。

ただ、サイズだけは気を付けてください。

サイズはA3以上をお勧めします。画材屋や通販サイト見ると、A4がたくさん売られています。賞状の標準サイズはA3なので、A4だと小さすぎです。購入する際は注意してください。

僕はこれまで3台のライトテーブルを使用してきました。8年で3台です。使用頻度が高いのもあり、2~3年で買い替えています。

技術の進歩って顕著で、ライトテーブルも8年前に買った1台目からかなり進化しています。値段もかなり下がっています。1台目は今よりもはるかに性能が劣っているのに3万円くらいしました。

僕が今使っているのは下記のライトテーブルのひとつ前のモデルです。

 

上記のモデルは最新版で、ボタンの配置が改善されたり、明るさが増していたり、順調に進化しています。いいなぁ。

僕もそろそろ買い替えようかな…。

さあ、ここまでライトテーブルについて書いてきましたが、まず大前提としてプロ筆耕士になりたいのなら絶対必要です。また、趣味で賞状を習っている人でも持っていたら重宝します。

いろいろな考え方がありますが、せっかくの文明の利器なので、利用しない手はないと思います。

おわり

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