謝辞の書き方~卒業式や卒園式の保護者あいさつについて

筆耕のお仕事は1~3月に卒業証書シーズンになります。卒業証書シーズンは3月上旬で落ち着いてくるのですが、続けて謝辞(式辞)の依頼が増えます。

今シーズンもいくつか謝辞のご依頼を頂いたのですが、少し思うことがあったので『謝辞の書き方』についてまとめてみたいと思います。

謝辞の書き方
・奉書紙に書く(市販の式辞用紙でOK)
・楷書で書く(読みやすければ行書もOK)
・便せんに万年筆でも許容

謝辞は学校で保管するものなので、式辞用紙に毛筆で書くのが原則です。しかし、最近は便せんに万年筆などで書くことも多くなっています。どちらの場合も楷書や行書で丁寧に書きます。

文字数と内容
・3分・1000文字程度(原稿用紙2~3枚が適当)
・学校や先生方に対するお礼の内容
・ハッキリとゆっくり読みあげる

謝辞は2~3分が適当です。短い分には全く問題ありません。長くても3分程度とお考え下さい。特に幼稚園や保育園は園児の為にも2分以内に収めた方が良いでしょう。

内容の構成
1、はじめ
2、主題
3、むすび

謝辞の内容はパートをはっきりと分けた方が書きやすいですし、聞きやすいです。無理に難しい言葉を使わずに、誰にでもわかる言葉で簡潔な内容を心がけます。

1、はじめ

謝辞の導入は、お礼から始めます。天気・気候などの言葉を交えつつ、式の開催を中心にお礼を言います。そして、自分が謝辞を述べることについてのお礼もしくは、慎みを込めた宣言をします。

2、主題

主題は子供の成長を感じさせるエピソードを分かり易く紹介します。エピソードはできるだけ1つにして、2つ以上入れたいのなら他は箇条書き程度にします。先生に対してのエピソードでも構いませんが、相手が不快にならない言い回しに注意が必要です。

3、むすび

むすびは子供たちへのこれまでの教育や環境に対するお礼を述べます。また、式の列席者や在校生へのお礼も述べます。そして、最後に今後の学校の発展を祈る言葉で締めます。

避けた方が良い事
・3分以上の長い文章
・自分本位の内容
・2つ以上のエピソード
・ユニークな内容を狙う

謝辞を送る保護者はほとんどの人があいさつに不慣れな方でしょう。不慣れであればオーソドックスな内容にした方が無難です。そして、無難は決して悪い事ではありません。

・3分以上の長い内容

謝辞は3分・1000文字程度(原稿用紙2~3枚)以内に収めることをお勧めします。3分以上になると聞いている側の集中力が持ちません。漫才でも、余程の実力がない限り、3分は長いものです。

特に小学生や幼稚園児に3分はキツイです。原稿ができたら読み上げ、時間を計ってみて下さい。3分以上になるのなら内容を削りましょう。

短いことは決して悪い事ではありません。短いながらポイントを抑えた謝辞は最も優れていると言えるでしょう。※2分でもかなり長い。

・自分本位の内容

謝辞は保護者を代表したあいさつです。贈る相手は先生や学校です。自分本位の内容にならないように注意します。

たとえば、「入学当時の不安」「子供の成長への喜び」「現在の自分の心境」・・・。これらの感情を入れる場合は、卒業生の保護者にとって普遍的な内容にします。個人的な感想を入れるにしても短く軽くしてください。

・2つ以上のエピソード

思い出のエピソードは1つが原則です。『入学』『テスト』『遠足』『文化祭』『修学旅行』『部活』・・・。1つの事柄を先生への謝辞を含めた内容にします。

2つ以上入れると全体が長くなり、それぞれの内容の印象も薄れます。2つ以上入れる場合は、事柄を羅列する程度に留めます。

・ユニークな内容を狙いすぎる

謝辞は保護者代表が学校に贈る正式な式辞です。読み上げた謝辞はその後も学校で保管します。そのためにも内容はオーソドックスが無難で、無理にユニークな内容を狙うのは避けた方が良いでしょう。

あいさつに慣れていて、人を喜ばせることに長けている場合は別ですが、普通の保護者であれば、普通に感謝の意を綴ることをお勧めします。正直、素人が狙いすぎるとスベる可能性の方が高いです。

また、感動を誘う内容も避けた方が無難です。感動を狙うと独りよがりに陥りやすくなります。これもユニークを狙うのと一緒でスベる可能性の方が高いです。

感動は押し付けるものではなく、結果として感じられるものです。できるだけ、自分の感情を抑えた内容にしてください。結果として共感する人が「感動した」と言ってくれるでしょう。

まとめ

今回は『謝辞の書き方~卒業式や卒園式の保護者あいさつについて』をご紹介しました。後半は辛辣な内容になってしまったので、気分を害した方がいたらスルーしてください。

いろいろと書きましたが、普段慣れていない人が謝辞を書いて人前で読み上げるのは大変なことです。

たとえば、普段毛筆を持たない人が「展示しますので毛筆で作品を書いて下さい」と言われたら困りませんか?でも、普段から毛筆に慣れている人なら何とかなるでしょう。

同じように、アナウンサーやタレントさんはしゃべりのプロなので、知識・練習・経験があります。だから、しゃべりで感情を揺さぶることも可能でしょう。

しかし、一般の人は違います。

一般の人はしゃべりのプロではないので、無理をしてはいけません。無難に与えられた任務をクリアする事だけを考えた方が良いでしょう。

もし、自分で考える事が難しいのなら、図書館や本屋で挨拶の例文集を探してみてください。無理してスベル文章を書くより、ずっと良い謝辞になります。

素人なので文章が拙くてもいいのです。決して無理しないように、肩の力を抜いて作ってみてください。

おわり

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