第5問の半切自由作品どうする?~毛筆書写検定1級対策
毛筆書写検定まで10日を切りましたね。毛筆書写検定1級の実技は6問あって、すべてが大変ですが、僕にとっては特に第5問の自由作品に頭を悩ませています。第5問の自由作品とは、漢詩、和歌、現代詩から1つ選んで、半切もしくは半切1/2の大きさに自由に書く課題です。
♪けいこ~ぶ~そくを~
まくは~ま~たない~
こいは~い~つでも~は~つ~ぶた~い~♪
頭の中は『夢芝居』がぐるぐる回っている今日この頃、日々悩みつつ手を動かしています。特に毛筆書写検定1級の自由作品はどうしたものか・・・。
「自由に書け!」というのが問題で、これは普段実用書道しか書いていない自分にとってはとても困難です。では、どうしようか・・・。とにかく自分が本番でどれをどのように書くか決めておかないと始まりません。
文字の選択
まず、漢詩、和歌、現代詩のどれを選ぶか考えました。
試験対策以外でかなの臨書はあまりやらないので、散らし書きや変体仮名を使いこなせません。今からでは余りに難しすぎるので『和歌』は却下。
現代詩はどうかというと、現代詩は半切1/2に書く事になると思うのですが、普通の行書や普通のかなの書き方では作品になりません。(・・・たぶん。)個性的な作品を書く自信が無いので『現代詩』は却下。
漢詩ですが、漢詩は14文字と5文字の2種類があります。5文字の場合、5文字しかないので相当クオリティが高くないと難しいと考え、14文字の方が無難だと思いました。
という事で、書く内容は漢詩14文字を選びました。
普段から「○○のスペシャリスト」というものを作っておくと良いのですが、僕は「賞状書きのスペシャリスト」だから、こんな消極的な選び方になってしまいました。
書体と書風
漢詩14文字ですが、次に書体と書風を考えます。篆書と隷書は分からないので却下。普段楷書ばかり書いているので楷書も考えましたが、楷書はリスクが高いのでやめました。
実際に何枚か書いてみましたが、楷書は半切サイズに普通にきれいに書くと、お習字のお手本のようになってしまいます。書くのに時間もかかりますしね。
楷書も、北魏楷書、顔真卿、チョ遂良、虞世南など、得意な形を作っておくべきと感じました。
という事で、書体と書風は『行草体』で書く事にします。
『漢詩14文字を行草体で書く』←自分の現状を見ると最も無難な選択だと思います。(・・・というかこれしかないです。)
夏合宿で
昨年の夏、書写検定の東京夏合宿に参加したのですが、その時に初めて『半切』サイズというものに書きました。講師の先生にいろいろとご指導を頂いて、今となれば本当にいい経験をしたと思います。
その時、漢詩、和歌、現代詩の一通りを書いて添削していただいたのですが、とても心に残ったのが「君の行書は真面目だねぇ、もっと自由に書いていいんだよ。」という一言でした。
当時の添削された書と、先生に書いていただいた見本を引っ張り出して、昨年の夏を思い出しながら練習です。(この講義を受けていなかったら今どうなっていたことか・・・感謝!)
とりあえず書く


とにかく書くしかないと思い、自分なりに書いていきます。そして後で客観的に見ると、改善点が見えてきます。
- 書風の一貫性
- 大きさの変化
- 墨の潤滑
- 線の細太
- 落款がデカイ
- あっ、誤字!
※落款印は赤いマーカーで四角の形に書きます。昔は3つ印を押しましたが、現在は1~3個で良いそうです。
実際に自分で作品を書いていると、色々な事を感じますね。
まず、一流の作品をたくさん見なくてはいけないと感じました。今はネットがあるので、可能な限りイロイロな作品を見て回りたいと思います。
あと、自分の殻を破るのは相当難しい事だと感じています。こりゃ相当努力しないと難しいなぁ。これは試験とは別で、取り組んでいこうと思います。
とまあ、イロイロ感じましたが、改善点が見えてくると面白くなりますね。
さすがに毎日練習するのは無理ですが、本番まで、あと2~3回は練習したいな~と思います。
おわり
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