B4賞状の書き方~レイアウト方法~

筆耕の技術

リクエストを頂いたので、B4賞状の書き方をご紹介します。この解説は基本のA3賞状のレイアウトができる事を前提としています。A3レイアウトを基準としてB4に変換するやり方です。『縦書き』を例としていますが、『横書き』も理屈は同じです。

賞状 A3⇒B4

賞状 A3⇒B4

A3⇒B4へ変換
基本的なA4賞状レイアウト

基本的なA4賞状レイアウト

縦書き賞状の横のスペースは下記のとおり。

・A3・・・334mm
・B4・・・294mm

B4の横のスペースはA3の約88%です。この88%がそのままレイアウトに活かされます。※天地の空スペースは、A3:11mm、B4:9mm。

A3×88%=B4
A3×88%=B4

A3×88%=B4

基準のA3レイアウトから計算してB4レイアウトに変換します。A3⇒B4は約88%と分かっていますが、計算には少しコツがあります。

・文字・・・90%
・空間・・・88%

A3よりもやや文字の割合を大きくすると言った感じです。

辻褄を合わせる
辻褄を合わせる~B4賞状のレイアウト※青い枠内がB4のレイアウト

辻褄を合わせる~B4賞状のレイアウト※青い枠内がB4のレイアウト

B4の横のスペースは294mmです。計算後の数値がこの数字に当てはまるように辻褄を合わせていきます。※文字よりも空間の数字を合わせる方が良いです。

表題>受者名>贈者名>主文>日付

以上は賞状の絶対条件なので、必ず守るようにします。

その他のポイント
B4賞状のポイント※赤い数字がB4賞状のその他のポイント

B4賞状のポイント※赤い数字がB4賞状のその他のポイント

上図の赤い矢印と数字が、B4賞状のその他のポイントです。数字に幅があるのは、その時々の状況で変えるからです。とは言っても、この数字内に収まって入れば良いレイアウトになると思います。

A3ができれば難しくない

サクサク進んできましたが、実はB4賞状のレイアウトは難しくありません。A3賞状のレイアウトがしっかりできれば文字90%、空間88%で変換するだけです。※下書きの画像を例にしましたが、実際はレイアウト集の状態で計算してしまいます。

やっぱり、基本のA3賞状をしっかりと習得する事が大切ですね♪

おわり

コメント

  1. 暁星 より:

    賞状割付け解説ありがとうございます。
    賞状を書く機会が全くないので、お勉強になりました。さすが専門家ですね。
    本文のマスと斜線の基準は何ですか?
    企業秘密でないなら、教えて下さい。

    • 清水克信 より:

      >暁星さま

      ありがとうございます。本文のマスは平均文字数で割ってあります。原稿の段階で改行を決めて、1行目15文字、2行目13文字、3行目14文字・・・。この場合は14に割ります。本文内の斜線は14に割る為の線です。
      左側の斜線は、本文最後の行の中心点と、日付1文字分下がった中心点を通しています。この線が、本文最後の行⇒日付⇒所属⇒肩書(贈者名)の中心を通る事になり、書き出し位置になります。

      ん~文章だと説明が難しい((+_+))

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